西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

通過儀礼【七五三】

2021.09.25

 

毎週土曜日更新!

【西村兄妹キモノ店の四方山話】

 

 

秋になると、どこの神社でも

七五三の祝い着姿のお子さんを

よくお見かけします。

 

七五三は、古来から行われていた

子どもの健やかな成長を祝う儀式です。

 

それぞれの年齢で

お祝いする意味合いが異なり、

女の子は3歳と7歳、

男の子は3歳と5歳で

お祝いする地域が多くあります。

 

3歳は「髪置きの儀」に由来、

生まれてから剃っていた髪を男女共に

伸ばし始めることをお祝いしていました。

 

お宮参りの時に着用した「祝着」の上に

へこ帯を締め、袖なしのベストのような

被布(ひふ)を身に付けます。

 

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5歳は初めて袴を身に着ける

「袴着(はかまぎ)の儀」に由来し、

祝着に3歳では身に付けなかった袴をつけ、

羽織も着用します。

 

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7歳は「帯解(おびとき)の儀」

に由来するもので、幼少期には

紐を縫い付けて着用していた

着物の紐を外し、大人と同様の

帯を締められる事をお祝いました。

四つ身と言われる着物に

帯結びの姿でお参りをします。

 

七五三は子供の頃にキモノに触れる

数少ない機会でもあります。

 

我が家では、少しでも多く子供の

キモノ着用機会を増やしたいと思い、

今年3歳の息子のお祝いをする予定です。

昨年はコロナ禍真っ只中、

そして数え歳でのお祝いは

息子には難しそうだったので、

満の歳ですることにしました。

 

氏神様にお詣りをし、

カメラマンの友人に家族写真として

写真を撮ってもらって家族の思い出と

その写真を年賀状に使おうかと考え中です。

 

着物は夫の実家から譲り受けたので

これから肩上げと腰上げ、

紐つけの針仕事が待っています。

着物と長襦袢に紐をつけることで、

ワンパクな息子でも着崩れしにくくなる上に

紐をキツく結ぶ必要がないので

着ていて楽なのも良し。

 

足もとは歩きやすさを第一に考え、

ブーツにすることにしました。

 

来年は数えの5歳になるので、

息子に好きな色を選んでもらい、

白生地を染めて背中に紋を入れ、

世界に一枚の彼だけの着物を作ります。

甥っ子たちは鮮やかな青、黄緑と

それぞれ好きな色を選んだので

息子が何色を選ぶのか今から楽しみです。

 

このような通過儀礼を通して

和文化に触れ、着物が身近になって

記憶の断片にでも残ってくれたら

嬉しいなぁと思います。

 

 

西村兄妹キモノ店では、

キモノ専門店だからこそご提案できる

「お子様お誂えセット」をご用意しています。

 

産着・3歳用 74,000円

5歳用 154,000円

7歳用 234,000円

十三詣り用 332,000円

など(すべて+tax)

 

お誂えならではのお楽しみとして、

ほんまもんのモノづくりの制作過程を

直接見ていただく機会を作り、

ご自身のキモノが出来上がるまでの

過程も楽しんでいただいています。

 

ご希望で手書きのメッセージを

キモノの生地上に表現することも出来ます。

出来上がった着物は、

まさに世界にひとつだけの特別なもの。

 

ご本人、ご家族皆さまのお気持ちを

第一に考えてご提案させていただきます。

どうぞお気軽にご相談くださいませ。

 

 

MIZUHO