七五三詣りは、子どもの成長の節目に
晴れ着を着せて、これまでの感謝と
これからの健やかな成長と家族の幸せを願い、
氏神さまに参拝する通過儀礼です。
10月から12月にかけては、
週末になると小さなお子さんたちが
華やかな衣裳に身を包み
ご家族と一緒にまちをゆく姿を見かけます。
旧暦の11月は、収穫を終えて
実りを感謝する月。
その月の満月にあたる15日は吉日であり、
氏神さまへ参拝するようになったといいます。
その起源は古く、平安時代には
三歳児は「髪置(かみおき)」
五歳児では「袴着(はかまぎ)」
そして七歳児になると「帯解(おびとき)」の
儀式が行われていました。
それが江戸時代になって
「七五三」としてまとまりました。
「髪置」とは、
剃っていた髪を伸ばし始めること。
「袴着」は、初めて袴を着けるとき。
キモノの付け紐を取って
初めて帯を結ぶのが「帯解」です。
三歳女の子は被布(ひふ)姿で、
五歳の男の子は、キモノに羽織袴、
七歳になった女の子は
長いキモノに七五三用の帯を締めて
晴れやかな装いで
お祝いをするのが習わしです。
日常的にキモノを着なくなった現代において、
七五三詣りは幼児期にキモノに接する
大切な機会のひとつだと思います。
キモノでの通過儀礼を経験することで、
日本文化に触れたり、
キモノを好きになったり。
「キモノを身近に」感じられる
きっかけになります。
当店では、
キモノ専門店だからこそ可能な
年齢に合わせた「オーダーメイドセット」を
ご用意しています。
産着・三歳用 74,000円
5歳用 154,000円
7歳用 234,000円
十三詣り用 332,000円
など
ご家族揃って制作途中のキモノをご覧いただき
京都の職人によるモノづくりを
間近で感じていただける機会を設け、
ご両親をはじめとするご家族のみなさまで
完成前のキモノに
「ひと針」加えていただいたり、
手書きのメッセージを生地上に
表現したりと、世界にひとつだけの
特別なキモノに仕上げます。
幼いお子さんは慣れない草履での移動が苦痛で
そのしんどかった思い出がキモノへの興味を
削いでしまうかもしれません。
どうか難しく考えずに、
お子さんたちが楽しく、わくわくした気持ちで
一日を過ごせることが大切です。
足元はふだん使いの靴でも問題ありません。
坂本龍馬の写真でも知られるように、
男の子の袴にはブーツもよく似合います。
キモノで過ごす
人生の節目となる一日が
すてきな思い出となりますように。
MIZUHO