西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

西村兄妹の交遊録⑤_井上俊郎さん【中編】

2019.06.22

 

引き続き、今回も呉服商「外市」

井上社長からお聞きしたお話をご紹介します。

 

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現在、本社ビルにはテナントとして

東急ハンズが入っていますが、

3階には観覧スペースを確保されています。

長刀鉾を上から眺められる貴重な場所として、

本社ロビー(5階)にも多くのお客様がいらっしゃいます。

ビル前も広めに空間を取り、宵山や巡行のときには

社長自ら接客をされているのです。

 

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「祇園祭は町の人たちの心の支え。

次世代に繋いでいくべきものです。

誰かがやってはるわ、ではなく

祭があってこそ売り出しが出来ますし、

我々にとっても大事な行事。

気持ちよく力をお貸ししたいと思っています」

 

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多彩な商品展開だけでも充分に魅力的な企業ですが、

こうして地域交流にも尽力されている姿を拝見していると

自分たちに出来ること、やるべきことは何か

と、考えさせられます。

 

「確かに、呉服業界は大変ですが

だからこそ様々な挑戦が求められますね。

なかったら困るものではないけれど

あったら豊かになれる――

そう感じてもらえるきっかけを生み出したい」

 

15年前から続けていらっしゃるという

月1回は着物で出勤というルールや

新入社員を対象とした着付け勉強会など、

「守って伝える」ことの重要性を

多くのエピソードから教えていただきました。

 

最終回となる次回は、「外市イズム」に迫ります!

 

ヒロカズ