西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

【和服の日】

2025.10.29

 

今日は〈和服の日〉ということで、
着物の継承について綴ります。
ご家族や周りの方から
受け継がれた着物や帯をお持ちの方も
多くいらっしゃると思います。

着物は生地幅約38cm×長さ約13mの
小幅の生地を裁断して仕立てをし、
出来上がります。
洋服はさまざまなパターンがありますが、
着物の形は一定のため、
ご自身のサイズが変わったり、
譲られた着物のサイズが合わない場合は、
一度仕立ててしまった着物でも
解いて新しいサイズに
お仕立て替えすることができます。

・着物から着物へ
・着物から帯へ
・着物から和小物へ

着物を一枚の布と捉えて、
アップサイクルしていくこともできます。

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息子が七五三で着用した黒地の着物は、
お宮参りの時に熨斗目として
使用したものをサイズ調整し、
着物として着られるようにしました。
そして、それは40年以上前に
夫自身のお宮参りでも
使われたものでもあります。
息子が生まれた際に、
夫の母より預かり
大切に保管しながら活かしてきました。
世代を超えて継承できることもまた、
着物の良さでもあります。

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↑ 三歳

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↑ 五歳

七五三の際は、新しい袴をつけ、
宝尽くし模様の羽織を誂えて
組み合わせました。
黒地は息子のリクエストで、
羽織は、帯や小物にもすることを
考えて長めに染めています。
同じ生地で帯・草履の鼻緒・
バッグを製作し、
息子を想う気持ちと共に
大切に愛用しています。

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西村兄妹キモノ店では、
着物や帯のお仕立て替え、
和小物の製作も承っております。
ご実家の箪笥に眠っている着物
がありましたら、
お気軽にご相談くださいませ。