西村兄妹キモノ店

キモノのコト

 

2021成人の日

2021.01.09

 

1/11は成人の日。

新成人の皆さま、ご家族の皆さま

成人の日を迎えられますこと、

心よりお慶び申し上げます。

おめでとうございます。

 

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当たり前のことが当たり前にできる

そういう人間になりなさい

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中学時代の国語の先生の口癖です。

学年主任のヨリ子先生、

とても怖いと生徒から恐れられていましたが、

私にとっては信頼できる

“オトナ” であり “先生” でした。

 

20年以上たった今でも、

ふとした瞬間に頭に浮かんでくる言葉です。

今思えば、オトナのズル賢さがわかってくる

10代前半の多感な時期に、

家族以外の信頼できるオトナと

出逢えた事は、とても幸運でした。

 

中学校卒業以来、ヨリ子先生とは

お会い出来ていませんが、

今でも私の大切な師であり言葉です。

 

新成人の皆さんがこの先、

困難にぶつかったときに、

一人でも一つでも、力になる

ヒト・言葉・モノに出あえると良いなぁと、

少しばかり歳を重ねている私は想います。

 

前置きが長くなりましたが、

成人式・振袖のお話を。

西村兄妹キモノ店では、

毎年お振袖に関わる仕事をしています。

 

白生地から選んでデザインも

相談を重ねながらイチから作る、

いわゆるオートクチュールの振袖をはじめ、

お母様から譲られた振袖を

ご自分の寸法に直してお召しになられる方、

既に出来上がっている既製品から選ばれる方…。

 

キモノを通してそれぞれの想いを

形にするお手伝いをする度に

呉服屋冥利に尽きるなぁとしみじみ思います。

 

大雪が降ったり雨に降られたり…

この仕事をはじめて以来、

多くの成人式に携わってきました。

 

今年はコロナ禍で式典の中止も聞かれます。

ご本人・ご家族が楽しみにされていた

成人式が中止になり、

着物に携わる者として残念でなりませんが、

振袖は成人式だけのものではありません。

その前でも後でも、ミスの礼装として

様々な場面でお召しいただく事ができます。

 

私の場合、初めて振袖を作った

(正確には両親が選んで作られていた)

のは高校生の時です。

その為、成人式を待たずに

お正月や茶道のお初釜で着ていました。

そのおかげか、成人式当日は

長いお袖の扱いにも慣れ、

朝から夜遅くまで振袖を着用しても

疲れなかった記憶があります。

 

私は計4枚の振袖を誂えて、

成人式後はお正月・お初釜に加えて

友人の結婚式でも着用しました。

 

結婚後は、振袖のお袖を留めて(短くし)

訪問着として着用を続けているものもあります。

ドレスアップする機会は

そう多くあるわけではありませんが、

機会を見つけて振袖を着るのも

良い思い出になると思います。

 

西村兄妹キモノ店の振袖誂えの様子は

こちらからご覧いただけます。

振袖を誂える(1)

振袖を誂える(2)

 

現在、京都本店では、

ほんまもんの手仕事で制作した

本振袖を展示しています。

 

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ぜひお気軽にご来店くださいませ。

 

【妹】