西村兄妹キモノ店

キモノのコト

 

キモノのキマワシ(1)

2020.03.07

 

「着物1枚、帯3本」とよく耳にするけれど、

実際どんな風に組み合わせているのか。

今週来週は、妹・MIZUHOの

「キマワシ」をご紹介します。

 

今回のキモノは私の定番でもあり、

お客様にも人気の飛び柄の小紋です。

 

小紋といっても、

全体に隙間なく柄がある総柄の小紋と違い、

柄が小さめで飛んで配置されているため、

地の色が多く見えるのが特徴です。

 

そのため、付け下げの

妹格のような感覚でも着られ、

生地感や柄によっては袋帯も

合わせられるという優れもの。

 

 
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先ずは少し改まったコーディネートです。

 

先日友人の結婚パーティーに出席しました。

ファッションやビューティ業界の方が

中心のパーティーと聞いていたので、

お洋服の方が多いと考え、

淡い色目は避けて濃紫の小紋を選びました。

 

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合わせた帯は、薄紫と白糸で織られた

絹糸の艶が美しい松菱の袋帯です。

おめでたいお席には、

やはり袋帯が落ち着きます。

袋帯ながら金銀糸が控えめで、

すっきりしていてお洒落な帯です。

 

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帯締め・帯揚げ共に白にして、

帯留めにはパールを選びました。

 

バッグは小さめのクラッチバッグを。

私は和装鞄をほとんど持っていないので、

バッグを選ぶ基準は、

「洋服でもキモノでも持てるもの」、

と決めています。

こちらは、10年以上前にBVLGARIで

求めたもので、どんなキモノにも合う

不思議なバッグです。

主にパーティーの際に活躍しています。

 

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同じキモノを使ったコーディネート、

次は友人とランチに出掛けた際のものです。

 

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西村兄妹キモノ店オリジナルの

染め名古屋帯を締めました。

大胆な地色と大きな市松を配置した

金箔使いが特徴的な帯です。

 

帯締めは白にポイントで赤が入ったもの、

帯揚げは白地に赤の絞りの定番を。

 

困った時の「白」というほど、

組み合わせに迷った時は

白の帯締め・帯揚げを合わせると

不思議としっくりと収まり、

間違いがありません。

 

今回の帯のようにインパクトがある色の場合、

白小物を合わせるとすっきりまとまります。

 

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合わせたバッグはVASICのBOND MINI。

レモンイエローに一目惚れして

今春購入しました。

 

実は、同じ形のグレージュも

持っているのですが、このシリーズは

キモノでも持てる上にしっかり容量もあり、

持ち手の長さを調整すると

斜めがけができて手も空くし、

休日息子とお出かけするときにも

とても重宝しているバッグの一つです。

 

夫には、同じ形のものを買うなんて……

と半ば呆れられましたが、

後悔はしていません(笑)。

 

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今週は同じキモノを使って

2つのコーディネートをご紹介しましたが、

いかがでしたでしょうか。

 

来週は別のキモノを使った

「キマワシ」をご紹介します!

どうぞお楽しみに!

 

MIZUHO