西村家が大好きなご近所さんを
ご紹介する4回目は、
二条御幸町にお店を構えてらっしゃる
「柳桜園茶舗」さん。
1月26日のコラムでも触れた
「おもてなし」に欠かせない
西村家が信頼しているお茶屋さんです。
創業は1875(明治8)年。
茶道で知られる大徳寺御用達で、
良質な抹茶で知られる
三千家の御家元好みの日本茶専門店です。
最近では、鳥獣戯画のパッケージがかいらしい
すっきりとした品のいい薫りと香ばしい味わいの
「かりがねほうじ茶」が全国的に人気を博しています。
お店の扉を開けると、やさしい抹茶の香りに包まれます。
店の奥にはたくさんの石臼があり、
宇治にある提携の自家園で栽培された碾茶が挽かれ、
ゆっくりと抹茶へと姿を変えていくのです。
微かに聴こえるゴロゴロという音と、
おもてなしとして出してくださるお茶の旨みに
心が和むひととき。
西村家が愛飲しているのは、表千家好みの「珠の白」。
1缶40gを挽くのに約1時間かかるというから驚きです。
「本格的に茶道をする人は減ったかもしれませんが、
お茶の間という言葉もあるように
お茶は本来、家族の団欒の中にあるもの。
誰からと一緒に飲むことでお茶を愉しんでほしいですね」
と、話してくださったのは
いつもお世話になっている部長の大槻様。
人と人とが集うとき、
そこに一服のお茶があるだけで
しあわせな気持ちになるのは
贅沢なことだとつくづく思います。
ヒロカズ