(2020年11月14日の投稿より)
七五三は子どもの成長の節目に
晴れ着を着せて、これまでの感謝と
これからの健やかな成長と家族の幸せを願い、
氏神さまに参拝する通過儀礼です。
10月から12月にかけては、
週末になると小さなお子さんたちが
華やかな衣裳に身を包み
ご家族と一緒にまちをゆく姿を見かけます。
旧暦の11月は、収穫を終えて
実りを感謝する月。
その月の満月にあたる15日は吉日であり、
氏神さまへ参拝するようになったといいます。
その起源は古く、平安時代には
三歳児は「髪置(かみおき)」
五歳児では「袴着(はかまぎ)」
そして七歳児になると「帯解(おびとき)」の
儀式が行われていました。
それが江戸時代になって
「七五三」としてまとまりました。
「髪置」とは、
剃っていた髪を伸ばし始めること。
「袴着」は、初めて袴を着けるとき。
キモノの付け紐を取って
初めて帯を結ぶのが「帯解」です。
三歳女の子は被布(ひふ)姿で、
五歳の男の子は、キモノに羽織袴、
七歳になった女の子は
長いキモノに七五三用の帯を締めて
晴れやかな装いで
お祝いをするのが習わしです。
日常的にキモノを着なくなった現代において、
七五三詣りは幼児期にキモノに接する
大切な機会のひとつだと思います。
キモノでの通過儀礼を経験することで、
日本文化に触れたり、
キモノを好きになったり。
「キモノを身近に」感じられる
きっかけになります。
キモノで過ごす
人生の節目となる一日が
すてきな思い出となりますように。