西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

七五三詣り

2023.10.25

 

(2020年11月14日の投稿より)

 

七五三は子どもの成長の節目に
晴れ着を着せて、これまでの感謝と
これからの健やかな成長と家族の幸せを願い、
氏神さまに参拝する通過儀礼です。

 

10月から12月にかけては、
週末になると小さなお子さんたちが
華やかな衣裳に身を包み
ご家族と一緒にまちをゆく姿を見かけます。

 

 

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旧暦の11月は、収穫を終えて
実りを感謝する月。
その月の満月にあたる15日は吉日であり、
氏神さまへ参拝するようになったといいます。
その起源は古く、平安時代には
三歳児は「髪置(かみおき)」
五歳児では「袴着(はかまぎ)」
そして七歳児になると「帯解(おびとき)」の
儀式が行われていました。
それが江戸時代になって
「七五三」としてまとまりました。

 

「髪置」とは、
剃っていた髪を伸ばし始めること。
「袴着」は、初めて袴を着けるとき。
キモノの付け紐を取って
初めて帯を結ぶのが「帯解」です。
三歳女の子は被布(ひふ)姿で、
五歳の男の子は、キモノに羽織袴、
七歳になった女の子は
長いキモノに七五三用の帯を締めて
晴れやかな装いで
お祝いをするのが習わしです。

 

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日常的にキモノを着なくなった現代において、
七五三詣りは幼児期にキモノに接する
大切な機会のひとつだと思います。
キモノでの通過儀礼を経験することで、
日本文化に触れたり、
キモノを好きになったり。
「キモノを身近に」感じられる
きっかけになります。
キモノで過ごす
人生の節目となる一日が
すてきな思い出となりますように。

 

 

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