西村兄妹キモノ店

キモノのコト

 

お悩み解消Q&A 第10回

2019.01.19

 

キモノに関するちょっとしたお悩みに

妹・MIZUHOがお答えしている

お悩み解消Q&A 第10回は

着物の季節に関してお答えしています。

 

Q10.

まだ少し先ですが、6月下旬に札幌で行われる

親友の披露宴に出席するのですが、

袷の着物では季節感が合わないでしょうか?

本格的なホテル挙式に着ていける

単衣がないので悩んでいます。

 

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▲結婚式に出席した際の単衣の装い

 

A10.

6月は着物のルール的には

単衣(裏地がついていない着物)

を着用しますが、

札幌は本州よりも気温が低いので

どんな装いにするのか迷いますよね。

 

10月から5月は裏地がある袷、

6月・9月は裏地のない単衣、

7月・8月は透け感のある薄物。

着物は季節によって3パターンを着回します。

 

ですが、ここ十数年来の温暖化の影響もあり、

普段着で着物を着られるときは

気温が上がる5月から単衣を着たり、

長襦袢だけ季節を先に進めたりと、

臨機応変に着用されている方も多く、

私もその一人です。

 

冒頭に話を戻しますと、

単衣や夏キモノをお持ちでない場合、

お友達の式という間柄且つ

6月「上旬」であれば袷でも

ギリギリOKといったところでしょうか。

(あくまでも主観になりますが…)

その場合は、帯や帯揚げだけでも涼しげな

生地や色・柄を選んでみてください。

 

同じ6月でも「下旬」の場合、

主賓での出席や特に格式が高い披露宴

という改まったお席の場合などは、

単衣又は透けすぎない薄物を

選ばれた方が良いと思います。

 

袷・単衣・薄物、

一年を通して着物を着用すると、

その日の気温やお天気によって

何を着れば良いのか

段々と分かってくるものなので、

機会を見つけて着物を

お召しになってみてくださいね。

 

MIZUHO