西村兄妹キモノ店

キモノのコト

 

11月の東京サロン

2019.11.16

 

来週22-23日は、東京サロンのオープン日。

先週ご案内した伊勢型紙体験の予約も受付中です。

 

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伊勢型紙は、細かい柄になればなるほど

機械で染めたものとは違った「ゆらぎ」が現れます。

これは、手仕事ならでは。

和紙を重ねて柿渋を塗って補強しているとはいえ、

使用耐性には限りがあります。

その有限さもまた、伊勢型紙の魅力です。

 

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体験の講師としてお越しくださる華桜さんは、

お祖父様の意思を継いで意欲的に活動されている職人さん。

華桜さんのお祖父様である華水さんと

私の父との間にご縁があったということもあり、

今回の講師を華桜さんに依頼させていただきました。

 

お若いながらも、後世に残すことの大切さ

繋いでいくことの重要性を考えられています。

伊勢型紙を身近にする活動もされていて、

「キモノと和文化を身近に」をテーマにしている

当店の想いに共鳴するところがあると思っています。

作り手さんから現場のお話をお聞きしながらの

伊勢型紙づくりの体験は、貴重な機会です。

ぜひご参加ください。

 

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そして、11月のテーマは「江戸小紋」。

型紙を使って染めるキモノで、

その型紙を江戸ではなく伊勢に注文していたことから、

「伊勢型紙」と呼ばれます。

 

江戸小紋は、江戸時代に諸大名が着用した裃の模様付けが発祥。

その後、大名家間でその模様付けの豪華さを張り合い、

江戸幕府から規制を加えられるまでになります。

そのため、遠くから見たときは

無地に見えるよう模様を細かくした結果、

非常に高度な染色技術を駆使する染め物となったのです。

 

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各大名で使える模様が固定化されていたのも特徴で、

代表的な柄としては、

紀州藩徳川氏の「鮫」、徳川氏の「松葉」「御召し十」

加賀藩前田氏の「菊菱」に、薩摩藩島津氏の「大小あられ」など……。

このような模様のことを、「定め小紋」といいます。

 

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定め小紋は、江戸小紋の中でも格式が高く、

無紋でも礼装として着られるキモノです。

 

東京サロンでは、当店選りすぐりの江戸小紋をご用意いたします。

その細かい技術の美しさを、間近でご覧ください。

 

 

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【伊勢型紙彫り体験】

日時:2019年11月22日(金) 12:00~16:00

(最終受付15:00)

場所:西村兄妹キモノ店 東京サロン

〒107-0062 東京都南青山6-1-6パレス青山412

(根津美術館前)

参加費:2,500円

(材料費込み/お茶&京菓子付)

 

お申込み先:

kyoudai@kimonoten.jp

080-7545-6806