来週22-23日は、東京サロンのオープン日。
先週ご案内した伊勢型紙体験の予約も受付中です。
伊勢型紙は、細かい柄になればなるほど
機械で染めたものとは違った「ゆらぎ」が現れます。
これは、手仕事ならでは。
和紙を重ねて柿渋を塗って補強しているとはいえ、
使用耐性には限りがあります。
その有限さもまた、伊勢型紙の魅力です。
体験の講師としてお越しくださる華桜さんは、
お祖父様の意思を継いで意欲的に活動されている職人さん。
華桜さんのお祖父様である華水さんと
私の父との間にご縁があったということもあり、
今回の講師を華桜さんに依頼させていただきました。
お若いながらも、後世に残すことの大切さ
繋いでいくことの重要性を考えられています。
伊勢型紙を身近にする活動もされていて、
「キモノと和文化を身近に」をテーマにしている
当店の想いに共鳴するところがあると思っています。
作り手さんから現場のお話をお聞きしながらの
伊勢型紙づくりの体験は、貴重な機会です。
ぜひご参加ください。
そして、11月のテーマは「江戸小紋」。
型紙を使って染めるキモノで、
その型紙を江戸ではなく伊勢に注文していたことから、
「伊勢型紙」と呼ばれます。
江戸小紋は、江戸時代に諸大名が着用した裃の模様付けが発祥。
その後、大名家間でその模様付けの豪華さを張り合い、
江戸幕府から規制を加えられるまでになります。
そのため、遠くから見たときは
無地に見えるよう模様を細かくした結果、
非常に高度な染色技術を駆使する染め物となったのです。
各大名で使える模様が固定化されていたのも特徴で、
代表的な柄としては、
紀州藩徳川氏の「鮫」、徳川氏の「松葉」「御召し十」
加賀藩前田氏の「菊菱」に、薩摩藩島津氏の「大小あられ」など……。
このような模様のことを、「定め小紋」といいます。
定め小紋は、江戸小紋の中でも格式が高く、
無紋でも礼装として着られるキモノです。
東京サロンでは、当店選りすぐりの江戸小紋をご用意いたします。
その細かい技術の美しさを、間近でご覧ください。
MIZUHO
【伊勢型紙彫り体験】
日時:2019年11月22日(金) 12:00~16:00
(最終受付15:00)
場所:西村兄妹キモノ店 東京サロン
〒107-0062 東京都南青山6-1-6パレス青山412
(根津美術館前)
参加費:2,500円
(材料費込み/お茶&京菓子付)
お申込み先:
kyoudai@kimonoten.jp
080-7545-6806