西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

キモノの寒さ対策

2023.11.17

 

立冬が過ぎ、急に冬に近づいて
きました。寒くなる冬を目前に、
キモノを着た際の寒さ対策について
お伝えできればと思います。

 

寒さ対策をする際に大事となるのが
「3つの首」といわれる「首・手首・足首」
です。この「3つの首」を寒さから守ることで、
冬でも暖かく過ごすことができます。

 

以下の内容は過去の記事(2015年2月10日)
の抜粋となります。
ぜひ参考になさってみてください。

 

●首

キモノを着た時に一番冷えるのは
首もとではないでしょうか。
特に、女性の場合は衿の後ろの部分
である衣紋を抜いて着る為、
そこから冷気が入りやすくなります。

 

それを防ぐためにストールやファーを
首周りにクルっと巻き、首を暖めます。
その際、ブローチやピンなどで留めると
両手が自由になり、動きやすくなります。
ストールはキモノ用でなくとも、
洋服の際に使用されているものでも十分です。
男性の場合は、薄手のマフラーやアスコットタイを
首に巻いて端をキモノの下に入れ込み、
首もとのアクセントにしても良いですね!

 

 

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●手首

少し長めのロング丈手袋をする事で、
手と手首の冷えを防ぎます。
(もちろん普通丈の手袋でも随分違います)
また保温・蓄熱効果が高い機能性インナー
を着ると、ひじ下の防寒にもなります。

 

《インナー選びのポイント!》

7分袖で衿がしっかり開いたものを着ると、
インナーがキモノの袖口や衿からのぞかず
格好良く着こなせます。

 

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●足首

足袋の素材にも種類があることをご存知ですか?
夏は内側が通気性のよい「さらし」、
冬は起毛された「ネル」を使用した足袋を
履くと快適に過ごすせます。
また、靴下屋さんで購入出来る
足袋の形の靴下の上に、いつもの足袋より
ワンサイズ上のものを履くという方法も。
女性は履いている事が目立たない肌色のストッキング、
男性は足首まである保温性の高いレギンス
を履くと足全体が温まります。

 

《プラスワンポイント!》

冷気は足元から上がって来るので、
少し高さのある草履(雪駄)を履くと
体感温度がグッと変わります。

 

●更に防寒したい時は…
室内での着用は暖かい場所が多い為
上記の対策で十分だと思いますが、
長時間外に居る事が予想される場合は、
後ろの衿が深く開いた肌着
(保温、蓄熱効果のある温かい素材の物)を
肌襦袢の下に着たり、着物コートや羽織を
着用する等して対応して下さいね。

 

《カイロ使用の際のポイント!》
カイロを貼る場合は肌着か肌襦袢の上側、
背中の辺りに貼ると身体が効率的に温まります。
ただし、後で取り外しが難しいため、
低温やけどには十分ご注意ください。