引き続き、今回も呉服商「外市」の
井上社長からお聞きしたお話をご紹介します。
現在、本社ビルにはテナントとして
東急ハンズが入っていますが、
3階には観覧スペースを確保されています。
長刀鉾を上から眺められる貴重な場所として、
本社ロビー(5階)にも多くのお客様がいらっしゃいます。
ビル前も広めに空間を取り、宵山や巡行のときには
社長自ら接客をされているのです。
「祇園祭は町の人たちの心の支え。
次世代に繋いでいくべきものです。
誰かがやってはるわ、ではなく
祭があってこそ売り出しが出来ますし、
我々にとっても大事な行事。
気持ちよく力をお貸ししたいと思っています」
多彩な商品展開だけでも充分に魅力的な企業ですが、
こうして地域交流にも尽力されている姿を拝見していると
自分たちに出来ること、やるべきことは何か
と、考えさせられます。
「確かに、呉服業界は大変ですが
だからこそ様々な挑戦が求められますね。
なかったら困るものではないけれど
あったら豊かになれる――
そう感じてもらえるきっかけを生み出したい」
15年前から続けていらっしゃるという
月1回は着物で出勤というルールや
新入社員を対象とした着付け勉強会など、
「守って伝える」ことの重要性を
多くのエピソードから教えていただきました。
最終回となる次回は、「外市イズム」に迫ります!
ヒロカズ