キモノに関するちょっとしたお悩みに
妹・MIZUHOがお答えしている
お悩み解消Q&A 第14回は
キモノの基本的な組み合わせや
季節をまたぐ装いのコツをお答えしています。
Q14.
単衣か袷くらいの違いしか分からないのですが、
キモノと帯の素材の組み合わせにルールはありますか?
A14.
キモノには、10月から5月まで着る裏地付きの「袷」、
6月と9月に着る裏地がない「単衣」、
7月と8月に着る透けた素材の「薄物」の3種類があります。
それ以外にも、素材の作られ方では
「染め」と「織り」があります。
「染め」は白糸で織られた白生地の上に、
型を使ったり手描きをしたりしながら模様をつけていきます。
一方「織り」はあらかじめ染められた数色の色糸を使用して織っていくため、
織りあがった際には既に柄がある状態の物です。
キモノ:結城紬(織り)
帯:西陣織の名古屋帯(織り)
キモノの場合、一般的には「染め」の方が格上で、
紬に代表される「織り」はカジュアルに着られる物が多いです。
小紋や訪問着、振袖や留袖といったものは
全て「染め」のカテゴリーに入ります。
紬では、結城紬や大島紬などが有名ですね。
帯の場合はそれが逆になり、
織の帯の方が格が高くフォーマルになります。
キモノ:松竹梅の訪問着(染め)
帯:西陣織の唐織袋帯(織り)
キモノと帯の組み合わせで迷った時は、
「染めのキモノ」に「織りの帯」、
「織りのキモノ」に「染めの帯」を合わせてみてください。
慣れてくると、キモノ・帯ともに
染めのコーディネートもお洒落ですので、
小紋に季節の染帯などの組み合わせにも挑戦してみてくださいね!
キモノ:江戸小紋(染め)
帯:京友禅桜の誰ヶ袖模様の名古屋帯(染め)
キモノを長く着られている方でも迷うのは
季節の変わり目の組み合わせでは?
そのコツは、帯の季節を少しだけ先取りすること。
同じ袷の季節とはいえ、
12月と4月では気温も気分も全く異なりますよね。
12月は温かみが感じられる色や素材(紬など)のキモノ・帯、
逆に4月は暑く感じる日もあるので、
清涼感を感じさせる色や素材を選んでみてください。
そうすることで次の季節へのスイッチがスムーズになります。
MIZUHO