毎週土曜日更新!
【西村兄妹キモノ店の四方山話】
今週は、当店のロングセラー商品、
「誂え草履」について
お話ししたいと思います。
そもそもの始まりは、呉服店の女将として
一年のほとんどをキモノで過ごす私の母が、
”疲れない草履が履きたい”と思い
草履メーカーさんに話をしたことでした。
試作を重ねて出来上がり、
今ではお客様から「走れる草履」と
名付けていただいたほど、
疲れにくくて履きやすい草履です。
こだわり1
〈厚いコルク〉
約5cmほどの厚みのコルクをギュッと圧縮し
台のベースを作っています。
何より軽い!
そして圧縮コルクが歩いたときの衝撃を
吸収してくれるので、足や膝に
痛みのある方にも優しい台になっています。
こだわり2
〈帆布を使った台表(台の表面)〉
密度の高い帆布に特殊コーティングを施し、
濃い色から薄い色までご用意しています。
台表はエナメルに比べて表面が
ざらっとしています。
草履を履いた時に足が前に滑ってしまい、
親指と人差し指の間が痛くなった…
という経験がある方も多いと思いますが、
当店の草履は帆布生地の摩擦により、
足が前に滑ることを防止してくれ、
疲れにくく歩きやすい足位置が
キープできます。
台表のカラーサンプルは21色。
礼装には淡い色の台。
カジュアルや普段使いには濃い色が人気です。
ご用途によってお好みの色をお選びください。
こだわり3
〈草履の底にもこだわり有り〉
靴でも草履でも、履いていく中で一番
負担がかかるのが底(裏)だと思います。
当店では水や摩擦に強い赤革(牛革)を使用。
水に強いとされ、水打ちの場所や
雨上がりでも履くことができます。
私自身、長年履きこんだ草履もありますが、
底部分に穴が空いたことはまだありません。
かかと部分にはゴムを打っているため、
長く履くとこのゴム部分がすり減ってきます。
かかとゴム交換や鼻緒のすげ替えなど、
メンテナンスも承っておりますので
安心して長く履いていただけます。
こだわり4
〈痛くなりにくい鼻緒〉
鼻緒は定期的に新しい生地で制作しています。
デリケートな甲に当たる部分は
柔らかくてフィット感のある本天を使用。
「草履は格好もんやから鼻緒は細い方が良い」
そのお気持ちも重々承知していますが、
足が痛くなってはキモノでの
お出かけが億劫になるもの。
当店では、格好と履きやすさを両立さえた
“絶妙な細さ”の鼻緒を職人さんの
手仕事で仕立てることにより、
長時間のお出かけや立ちっぱなし、
よく歩く時でも、
疲れにくい草履が仕上がります。
一本ずつ手作りで作っていますので、
キモノを仕立てた際に残る”お供布”で
鼻緒を作ることもできます。
こちらの方法は、お誂えならではの
スペシャル感があっておすすめです。
「走れる草履」のこだわりを
動画でもご紹介しています。
ぜひこちらからご覧ください!
【動画】草履のご紹介
「走れる草履」
36,300円〜(税込)
※鼻緒や台の高さによって価格が異なります
京都本店、東京サロンで
試し履きもご用意しています。
お気軽にご来店くださいませ。
MIZUHO