西村兄妹キモノ店

キモノのコト

 

走れる草履

2021.04.10

 

毎週土曜日更新!

【西村兄妹キモノ店の四方山話】

 

今週は、当店のロングセラー商品、

「誂え草履について

お話ししたいと思います。

 

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そもそもの始まりは、呉服店の女将として

一年のほとんどをキモノで過ごす私の母が、

”疲れない草履が履きたい”と思い

草履メーカーさんに話をしたことでした。

 

試作を重ねて出来上がり、

今ではお客様から「走れる草履」

名付けていただいたほど、

疲れにくくて履きやすい草履です。

 

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こだわり1

〈厚いコルク〉

 

約5cmほどの厚みのコルクをギュッと圧縮し

台のベースを作っています。

何より軽い!

そして圧縮コルクが歩いたときの衝撃を

吸収してくれるので、足や膝に

痛みのある方にも優しい台になっています。

 

こだわり2

〈帆布を使った台表(台の表面)〉

 

密度の高い帆布に特殊コーティングを施し、

濃い色から薄い色までご用意しています。

 

台表はエナメルに比べて表面が

ざらっとしています。

草履を履いた時に足が前に滑ってしまい、

親指と人差し指の間が痛くなった…

という経験がある方も多いと思いますが、

当店の草履は帆布生地の摩擦により、

足が前に滑ることを防止してくれ、

疲れにくく歩きやすい足位置が

キープできます。

 

台表のカラーサンプルは21色。

礼装には淡い色の台。

カジュアルや普段使いには濃い色が人気です。

ご用途によってお好みの色をお選びください。

 

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こだわり3

〈草履の底にもこだわり有り〉

 

靴でも草履でも、履いていく中で一番

負担がかかるのが底(裏)だと思います。

当店では水や摩擦に強い赤革(牛革)を使用。

水に強いとされ、水打ちの場所や

雨上がりでも履くことができます。

 

私自身、長年履きこんだ草履もありますが、

底部分に穴が空いたことはまだありません。

 

かかと部分にはゴムを打っているため、

長く履くとこのゴム部分がすり減ってきます。

かかとゴム交換や鼻緒のすげ替えなど、

メンテナンスも承っておりますので

安心して長く履いていただけます。

 

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こだわり4

〈痛くなりにくい鼻緒〉

 

鼻緒は定期的に新しい生地で制作しています。

デリケートな甲に当たる部分は

柔らかくてフィット感のある本天を使用。

 

「草履は格好もんやから鼻緒は細い方が良い」

そのお気持ちも重々承知していますが、

足が痛くなってはキモノでの

お出かけが億劫になるもの。

 

当店では、格好と履きやすさを両立さえた

“絶妙な細さ”の鼻緒を職人さんの

手仕事で仕立てることにより、

長時間のお出かけや立ちっぱなし、

よく歩く時でも、

疲れにくい草履が仕上がります。

 

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一本ずつ手作りで作っていますので、

キモノを仕立てた際に残る”お供布”で

鼻緒を作ることもできます。

こちらの方法は、お誂えならではの

スペシャル感があっておすすめです。

 

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「走れる草履」のこだわりを

動画でもご紹介しています。

ぜひこちらからご覧ください!

【動画】草履のご紹介

 

「走れる草履」

36,300円〜(税込)

※鼻緒や台の高さによって価格が異なります

 

京都本店、東京サロンで

試し履きもご用意しています。

お気軽にご来店くださいませ。

 

 

MIZUHO