西村兄妹キモノ店

キモノのコト

 

吉例顔見世興行

2019.12.07

 

京の冬の風物詩、

南座新会場一周年を記念した

「吉例顔見世興行」が始まっています。

11月25日には、令和初となる

まねき上げも執り行われました。

 

勘亭流で書かれた総数46枚のまねき看板が

劇場前をいっそう華やかに彩っています。

ずらりと並ぶ役者の名前を見上げるだけで

年の瀬をしみじみと感じながらも、

気忙しさに追われる気がします。

 

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当店では、先日の花形歌舞伎に続き

顔見世も例年、お客様と一緒に伺います。

ニュースでも取り上げられる京の年中行事は

体感してこそ。

 

江戸時代、劇場の役者の雇用契約は一年間で、

11月から翌年10月までを期間としたそうです。

そのため、役者の顔ぶれは11月に変わり、

その一座を発表する興行を顔見世というのです。

歌舞伎興行において最も重要な行事でもあります。

 

来る12月15日には、

ふだんから親しくさせていただいている

狂言師・茂山宗彦さんの芸歴40周年を祝う

「もっぴーリサイタル」にもまいります。

京都に暮らしているからこそ、

身近にある季節のイベントを大事にしたいですね。

 

 

ヒロカズ