京の冬の風物詩、
南座新会場一周年を記念した
「吉例顔見世興行」が始まっています。
11月25日には、令和初となる
まねき上げも執り行われました。
勘亭流で書かれた総数46枚のまねき看板が
劇場前をいっそう華やかに彩っています。
ずらりと並ぶ役者の名前を見上げるだけで
年の瀬をしみじみと感じながらも、
気忙しさに追われる気がします。
当店では、先日の花形歌舞伎に続き
顔見世も例年、お客様と一緒に伺います。
ニュースでも取り上げられる京の年中行事は
体感してこそ。
江戸時代、劇場の役者の雇用契約は一年間で、
11月から翌年10月までを期間としたそうです。
そのため、役者の顔ぶれは11月に変わり、
その一座を発表する興行を顔見世というのです。
歌舞伎興行において最も重要な行事でもあります。
来る12月15日には、
ふだんから親しくさせていただいている
狂言師・茂山宗彦さんの芸歴40周年を祝う
「もっぴーリサイタル」にもまいります。
京都に暮らしているからこそ、
身近にある季節のイベントを大事にしたいですね。
ヒロカズ