西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

西村兄妹の京都案内③_俵屋吉富 烏丸店

2019.02.02

 

 

先週ご紹介した西村家流「おもてなし」で

お客様にささやかなしあわせを

お届けする一助となってくれる

「俵屋吉富」さんの和菓子。

今回は、季節感あふれる

お茶請けについてお話します。

 

50874011_444280452775923_4892785202679513088_n

 

西村家がよく伺うのは、

烏丸通上立売にある烏丸店。

こちらの季節のお干菓子は、

上品な甘さと風情を湛え、

お客様にも喜んでいただけるので

とても助かります。

 

京都では四季だけでなく、

二十四節気を意識した室礼を大切にします。

その想いをカタチにしたもののひとつが、

京菓子なのです。

 

50980916_992028480970933_3729751974963314688_n

 

また、お客様のご結婚が決まるといった

慶事や入学卒業という節目節目には、

「蓬莱山」をお贈りします。

五色の餡の小さな薯蕷饅頭を

漉し餡で包み込んだ子持ち薯蕷が、

子々孫々の繁栄を祈る

伝統的なお祝い菓子です。

 

いまの季節であれば、

節分の「福豆」もおすすめです。

ちょっとしたお手土産にも最適で、

おめでたさを分かち合えるお菓子だと思います。

 

50865282_2334044390148469_629118060669698048_n

 

白漉し餡が入った黄金色の

ふっくらとした桃山生地が愛らしく

春を呼び、福を招くにはぴったり。

絵馬をモチーフにしたパッケージも素敵ですね。

こちらの商品は節分までのお取り扱いで、

2月4日からは春の商品へと変わります。

 

51393294_2030581660360404_1546893820967256064_n

 

こういった日々の暮らしや

ハレの日に寄り添ってくれる

味わい豊かな京菓子のお店が

近くにあることも

京都ならでは、かもしれません。

 

 

京都御所西あいぜん女将(西村母)