先週ご紹介した西村家流「おもてなし」で
お客様にささやかなしあわせを
お届けする一助となってくれる
「俵屋吉富」さんの和菓子。
今回は、季節感あふれる
お茶請けについてお話します。
西村家がよく伺うのは、
烏丸通上立売にある烏丸店。
こちらの季節のお干菓子は、
上品な甘さと風情を湛え、
お客様にも喜んでいただけるので
とても助かります。
京都では四季だけでなく、
二十四節気を意識した室礼を大切にします。
その想いをカタチにしたもののひとつが、
京菓子なのです。
また、お客様のご結婚が決まるといった
慶事や入学卒業という節目節目には、
「蓬莱山」をお贈りします。
五色の餡の小さな薯蕷饅頭を
漉し餡で包み込んだ子持ち薯蕷が、
子々孫々の繁栄を祈る
伝統的なお祝い菓子です。
いまの季節であれば、
節分の「福豆」もおすすめです。
ちょっとしたお手土産にも最適で、
おめでたさを分かち合えるお菓子だと思います。
白漉し餡が入った黄金色の
ふっくらとした桃山生地が愛らしく
春を呼び、福を招くにはぴったり。
絵馬をモチーフにしたパッケージも素敵ですね。
こちらの商品は節分までのお取り扱いで、
2月4日からは春の商品へと変わります。
こういった日々の暮らしや
ハレの日に寄り添ってくれる
味わい豊かな京菓子のお店が
近くにあることも
京都ならでは、かもしれません。
京都御所西あいぜん女将(西村母)