2019年最初の四方山話は、
西村家のお正月についてです。
ご家庭の数だけそれぞれ
お正月の過ごし方があると思います。
西村家では、元旦に家族が集まり
座敷にて新年のご挨拶をしてから、
お屠蘇、「京料理いそべ」さんのお節、
蛤のおすまし、お雑煮をいただきます。
毎年、氏神様である御霊神社(上御霊神社)さんで
ご祈祷をしていただき、
新たな一年が始まります。
床の間には寿のお軸を、
玄関には根引松を飾って
神様をお迎えするのがしきたりです。
「根引松」は、根のついたままの松。
全国的には門松を立てますが、
京都の社寺や旧家などでは、
この根引松を飾ります。
枝の中程に和紙を巻き、
水引をかけたものあります。
この根引松は歳神様をお迎えする依代、
目印とされ、切り枝ではなく根が付いているのは
根が付く=成長し続けるようにという
願いが込められています。
その由来は、平安時代の貴族の遊びだった
「子の日の遊び」といわれていて、
正月の初めての子の日に、野に遊び、
根のついた小松を引いたり若菜を摘んだりして
千代を祝った行事と言い伝えられています。
伝わっているしきたりにはそれぞれに
意味があり、そこには神様への祈りが
根底にあることを改めて感じるお正月。
親から子、子から孫へ、家としての生活文化を
繋いで行くことも大切にしています。
そうして歴史を紡いでいくことに
喜びを感じる日々です。
MIZUHO