西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

西村家のお正月

2019.01.05

 

2019年最初の四方山話は、

西村家のお正月についてです。

 

ご家庭の数だけそれぞれ

お正月の過ごし方があると思います。

 

西村家では、元旦に家族が集まり

座敷にて新年のご挨拶をしてから、

お屠蘇、「京料理いそべ」さんのお節、

蛤のおすまし、お雑煮をいただきます。

 

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毎年、氏神様である御霊神社(上御霊神社)さんで

ご祈祷をしていただき、

新たな一年が始まります。

 

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床の間には寿のお軸を、

玄関には根引松を飾って

神様をお迎えするのがしきたりです。

 

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「根引松」は、根のついたままの松。

全国的には門松を立てますが、

京都の社寺や旧家などでは、

この根引松を飾ります。

 

枝の中程に和紙を巻き、

水引をかけたものあります。

 

この根引松は歳神様をお迎えする依代、

目印とされ、切り枝ではなく根が付いているのは

根が付く=成長し続けるようにという

願いが込められています。

 

その由来は、平安時代の貴族の遊びだった

「子の日の遊び」といわれていて、

正月の初めての子の日に、野に遊び、

根のついた小松を引いたり若菜を摘んだりして

千代を祝った行事と言い伝えられています。

 

伝わっているしきたりにはそれぞれに

意味があり、そこには神様への祈りが

根底にあることを改めて感じるお正月。
親から子、子から孫へ、家としての生活文化を

繋いで行くことも大切にしています。

そうして歴史を紡いでいくことに

喜びを感じる日々です。

 

MIZUHO