おはようございます。
雨模様が続くなか、7月も半ばとなり、
本日は「祇園祭」前祭の宵山です。
明日17日は山鉾巡行が行われます。
現在私が会長を拝命している
YEG(京都商工会議所青年部)も
約20年前から、函谷鉾(かんこぼこ)にご縁があり
巡行に参加させていただいています。
函谷鉾は、四条通烏丸西入ル函谷鉾町の鉾。
その起源は、応仁の乱以前にまで遡り
くじ取らずの鉾として長刀鉾の次に巡行します。
「函谷」の名は、中国戦国時代に斉の
孟嘗君(もうしょうくん)が函谷関において
関門を開かせるために、家来に鶏の鳴き声を真似させ
難を逃れたという故事にちなんだもの。
鉾頭の三日月と山形は山中の闇を表現し、
孟嘗君と雌雄の鶏が祀られています。
函谷鉾は、初めて稚児人形をつくった鉾でもあり、
いち早く女性の搭乗拝観を可能にしたことでも知られます。
また、近年ではLINEスタンプまで作ってしまうという
常に新しいことに挑戦し続けてきた鉾なのです。
そんな由緒ある鉾の巡行に同行できることは
とても貴重でありがたい機会です。
朝9時に出発して4時間もかけて歩いていくのは
過酷ではありますが、多くの発見があり
あっという間に感じます。
最も印象的なのは、鉾町へと帰ってきたときに
無事に戻ってこられたのは見守ってくださっている
みなさんのおかげです、と囃子方(はやしかた)の挨拶に
歓声や拍手が湧き上がる瞬間です。
達成感と充実感に充ち、伝統の重みを肌で感じます。
また、車が走っていない通りに朝から鳴り物が響き、
昔ながらの町の喧噪に包まれるのも
このときしか得られない経験だと思います。
悪疫退散を担う巡行を、ぜひ間近でご覧ください。
ヒロカズ