六月二日、平安神宮で開催された
「第七十回京都薪能」へ
お客様と一緒に行ってきました。
まだ明るいうちからはじまり、
暮れなずむ初夏の青空のもと
大極殿を背景にまずは
観世流能「絵馬」が披露されました。
少しずつ薄暗くなっていくなか、
火入式が行われ、篝火が燃え上がります。
幻想的で厳かな雰囲気に包まれ
続く2曲目は金剛流能「羽衣」。
そして、いよいよ茂山宗彦さんが
コミカルな演技で魅せてくださる
大蔵流狂言「仁王」です。
参詣人たちのアドリブによる願い事も
それぞれの個性が際立ち
軽やかな笑いを誘っておりました。
参加者の皆様は、思い思いのお召し物で
豪華な舞台に見入っておられました。
最後は、観世流の「石橋(しゃっきょう)」で
幽玄の世界に幕が下ろされました。
初夏の京都を彩る風物詩となった薪能を
存分に堪能した後は、
祇園へと移動して、お食事を愉しみました。
近くの白川では蛍が見られ、
季節の移りを肌で感じることができました。
お能を鑑賞する前には、
当店にて現代名工が手掛けられた
舞台衣裳を間近にご覧いただくことができました。
西村兄妹キモノ店では、
今後も様々なイベントをご用意しております。
6月22日までは、
「振袖・訪問着誂え展・試着会」を開催中。
7月には、祇園祭にちなんだ
当店らしい展示会や食事会を予定しています。
お誘い合わせのうえ、ぜひご来店くださいませ。
ヒロカズ