西村兄妹キモノ店

キモノのコト

 

キモノの寒さ対策

2021.01.23

 

キモノは湿度の高い日本の夏でも

快適に過ごせるよう、

衿・袖口・裾と空気が抜けて

熱がこもりにくい形をしているため、

冬場は袖口や首まわりから

冷たい風を感じる事もあります。

寒い時は少しでもあたたかく過ごしたいもの。

今回は、「3つの首」といわれる

「首・手首・足首」を寒さから守り、

冬でもあたたかくキモノを着る為に

兄妹が実践している方法をご紹介します。

 

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■首

衣紋を抜いているとそこから

冷気が入りやすくなります。

それを防ぐためにストールやマフラー、

ファーを首周りにクルっと巻き、

首をしっかりとあたためます。

その際、ブローチやピンなどで留めると

両手が自由になり、動きやすくなります。

ストールはキモノ用でなくとも、

洋服の用でも十分です。

男性の場合は、薄手のマフラーや

アスコットタイを首に巻いて、

端をキモノの下に入れて込み、

首もとのアクセントにしても良いですね!

 

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■手首

少し長めのロング丈手袋をする事で、

手と手首の冷えを防ぎます。

また保温・蓄熱効果が高い

機能性インナー(ヒートテックなど)を

着ると、ひじ下の防寒にもなります。

 

《インナー選びのポイント!》

7分袖で前後の衿が大きく開いたものを選ぶ

インナーがキモノの袖口や衿から

のぞかず格好良く着こなせます。

男性の場合はVネックを選んでみてください。

 

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■足首

足袋の素材にも種類があります。

夏は内側が通気性のよい「さらし」、

冬は「ネル」を使用した足袋を履くと

季節に応じて快適に過ごすせます。

 

寒がりな方は重ね履きもおすすめです。

靴下屋さんで購入出来る

足袋の形や五本指ソックス上に、

いつもよりワンサイズ上の足袋を

履くと、とてもあたたかく過ごせます。

女性の場合は、履いている事が目立たない

肌色のストッキング、

男性は足首まである保温性の高い

レギンスを履くと足全体が温まります。

 

《+ワンポイント》

冷気は足元から上がって来るので、

少し高さのある草履(雪駄)を履くと

体感温度が変わりますよ!

 

室内でキモノをくる場合は、

暖房が効いているので

上記の対策で十分だと思いますが、

長時間外に居る事が予想される場合は、

後ろの衿が深く開いた肌着

(保温、蓄熱効果のある温かい素材の物)を

肌襦袢の下に着たり、着物コートや

羽織を着用する等して対応して下さいね。

 

《カイロ使用の際のポイント》

カイロを貼る場合は肌着か

肌襦袢の上側、背中の辺りに貼ると

身体が効率的に温まります。

 

 

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ご紹介した方法はいずれも

お手持ちの小物で出来る方法ですので、

寒さが苦手という方は

一度お試しになってみて下さい。

 

MIZUHO