キモノは湿度の高い日本の夏でも
快適に過ごせるよう、
衿・袖口・裾と空気が抜けて
熱がこもりにくい形をしているため、
冬場は袖口や首まわりから
冷たい風を感じる事もあります。
寒い時は少しでもあたたかく過ごしたいもの。
今回は、「3つの首」といわれる
「首・手首・足首」を寒さから守り、
冬でもあたたかくキモノを着る為に
兄妹が実践している方法をご紹介します。
■首
衣紋を抜いているとそこから
冷気が入りやすくなります。
それを防ぐためにストールやマフラー、
ファーを首周りにクルっと巻き、
首をしっかりとあたためます。
その際、ブローチやピンなどで留めると
両手が自由になり、動きやすくなります。
ストールはキモノ用でなくとも、
洋服の用でも十分です。
男性の場合は、薄手のマフラーや
アスコットタイを首に巻いて、
端をキモノの下に入れて込み、
首もとのアクセントにしても良いですね!
■手首
少し長めのロング丈手袋をする事で、
手と手首の冷えを防ぎます。
また保温・蓄熱効果が高い
機能性インナー(ヒートテックなど)を
着ると、ひじ下の防寒にもなります。
《インナー選びのポイント!》
7分袖で前後の衿が大きく開いたものを選ぶ
インナーがキモノの袖口や衿から
のぞかず格好良く着こなせます。
男性の場合はVネックを選んでみてください。
■足首
足袋の素材にも種類があります。
夏は内側が通気性のよい「さらし」、
冬は「ネル」を使用した足袋を履くと
季節に応じて快適に過ごすせます。
寒がりな方は重ね履きもおすすめです。
靴下屋さんで購入出来る
足袋の形や五本指ソックス上に、
いつもよりワンサイズ上の足袋を
履くと、とてもあたたかく過ごせます。
女性の場合は、履いている事が目立たない
肌色のストッキング、
男性は足首まである保温性の高い
レギンスを履くと足全体が温まります。
《+ワンポイント》
冷気は足元から上がって来るので、
少し高さのある草履(雪駄)を履くと
体感温度が変わりますよ!
室内でキモノをくる場合は、
暖房が効いているので
上記の対策で十分だと思いますが、
長時間外に居る事が予想される場合は、
後ろの衿が深く開いた肌着
(保温、蓄熱効果のある温かい素材の物)を
肌襦袢の下に着たり、着物コートや
羽織を着用する等して対応して下さいね。
《カイロ使用の際のポイント》
カイロを貼る場合は肌着か
肌襦袢の上側、背中の辺りに貼ると
身体が効率的に温まります。
ご紹介した方法はいずれも
お手持ちの小物で出来る方法ですので、
寒さが苦手という方は
一度お試しになってみて下さい。
MIZUHO