西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

暮らしの中に和文化を〈2〉

2021.05.08

 

毎週土曜日更新!

【西村兄妹キモノ店の四方山話】

 

今週も先週に引き続き

和文化を暮らしに取り入れて

愉しむ方法をお伝えします。

 

和文化は五感をフルに刺激してくれます。

〈五感〉

視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚

 

前回は視覚にまつわる事でしたので、

今回は味覚と臭覚が喜ぶお話を。

 

先日、私が薄茶を点てていると、

3歳の息子が「ぼくもしたい!」

と言って側に来たので、

一緒に点ててみました。

 

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はじめは茶筅の使い方が分からない

様子でしたが、”習うより慣れろ”で

見よう見まねで茶筅を振っているうちに

段々と様になってきました。

 

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この日、お抹茶を入れた器は

ガラス作家 片岡操さん作の片口。

茶道ではお抹茶碗に一碗ずつ点てるのが

基本ですが、少しだけいただきたいときや

ホームパーティーなどで多くのゲストに

薄茶を出したいときには、

この方法がまとめて点てられて便利です。

 

抹茶が溶ける様に手首のスナップを効かせて

しっかり茶筅を振った後は、

あらかじめお湯を入れて温めておいた

湯呑みやコーヒーカップに入れて完成です。

エスプレッソ風に抹茶の量を多くして、

デミタスカップに入れても。

 

一見難しく見える茶道ですが、

抹茶とお湯に茶筅さえあれば

簡単に薄茶を点てることができます。

煎茶と違い、茶殻が出ないので、

飲み終わった後の片付けも簡単。

 

専用のお抹茶碗がなくても、

大きめのマグカップ、

ラテボウルなどでも代用できます。

 

お菓子はクッキーやチョコレートといった

洋菓子でも良いですし、

日持ちする和三盆の干菓子があると

賞味期限を気にせず

お茶時間を愉しむ事ができます。

 

茶筅はお茶屋さんやネットショップでも

千円ほどから販売されていますので

気になる方はご覧になってくださいね。

 

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次に臭覚、香りです。

インテリアにもなるディフューザー、

アロマキャンドルやアロマオイル、

皆さんのお家にも一つや二つ

あるのではないでしょうか。

 

日本にも古くから伝わるアロマ、

〈お香〉 があります。

 

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以前はお線香のイメージが強かったですが、

今はフローラルな香りもあり、

形もスティック型やコーン型など、

洋室でも違和感なく

愉しめるお香がたくさんあります。

 

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香皿や香立もインテリアに馴染む

すっきりとしたものがあり、

西村兄妹キモノ店 東京サロンでは

竹の上にセラミックフェルトを

置いて使うトレイ〈takuba〉や、

シルバー製の香立を使い分けています。

お客様の来店前に焚くと、

自分の心も整ってゆったりとした気分で

お迎えする事ができます。

 

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朝起きた時、自宅での仕事の合間、

寝る前など、時間によって香りを

決めておくのも良さそうですね。

西村兄妹キモノ店で使用中のお香はこちら

 

先日、驚かされた事がありました。

息子と一緒にTVを見ていた時に

画面に映ったキモノ姿の女性を見て、

「ママといっしょだねー」と一言。

小さくても私の仕事をしっかりと

理解している事を実感したひとコマでした。

 

今、私が花を生け、一服の茶を点て、

香を焚く姿を見て、感じて、

息子の記憶のどこかに残ってくれたら

嬉しいなぁと思いながら、

日々、和文化のある暮らしを重ねています。

 

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5月に開催する”わのこと講座

【おうちキモノで茶道】体験

お問い合わせを多くいただいていますが、

緊急事態宣言が延長されることも考え、

6月にも同じ内容で

開催することにいたしました。

 

〈京都〉

6/11 fri , 6/12 sat

午前の部 10:00-11:30

午後の部 14:00-15:30

共に2組限定(1組2名まで)

所要時間90分を予定

 

〈東京〉

6/18 fri , 6/19 sat

14:00-15:30

 

共に2組限定(1組2名まで)

所要時間90分を予定

詳細はこちらをご覧ください

 

今後も和文化を身近に感じていただける

わのこと講座” を企画していきますので

ぜひご参加いただければ幸いです。

 

身近なところから、和文化を暮らしに

取り入れてみませんか?

 

MIZUHO